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2019年台風15号による千葉県の台風によるブルーシートの屋根被害
近年地球温暖化によるとみられる海水温上昇傾向が続き、そのため従来の台風進路よりもより北上しています。
これにより台風の強い勢力は日本本土への上陸を増やし、特にここ数年は関東地方にて猛威を振るっています。
今日の建築基準法は最大風速60m/秒を基準とし、品確法耐風等級1としています。
国が定めた品質確保促進法(品確法)耐震等級3の仕様は耐風等級2と同等です。
耐震等級3≒耐風等級2
耐風等級2は風速72m/秒に耐える家です。
沖縄の住宅は最大風速90m/秒を基準としています。
これからは本州でも沖縄と同等の耐風強度が必要となるでしょう。
2004年に静岡県伊豆半島上陸した台風22号のNHKニュース画像です。
台風の通過で屋根が丸ごと飛ばされました。
1995年以降台風の発生は徐々に増えています。
また2010年代は太平洋から強い勢力のまま本土へ直接上陸する台風が増えてきています。
2015年までのDATAです。2019年は千葉で最大瞬間風速57.3m/秒を観測しました。
2010年代以降、台風の上陸数に比例して建物被害が多くなっています。
当社監修のもと伊豆諸島神津島に建設された遊戯場の構造計算事例です。
建築基準法施行令第87条(平成12年建設省告示1458号)に基づいて設計を行った物件です。
(屋根緊結には2種類の釘とビスを使用しました。)
建物は海岸から700m内陸部で海抜91mの海風の強い場所に建設されました。
2019年最大瞬間風速58.1mを記録してますが、その年の12月に建物の被害確認をしたところ無傷でした。
平成12年建設省告示1458号)の説明図です。
台風被害で私たちが一番よく見る箇所が上図の赤色箇所であることがわかります。
瓦屋根で一番被害が多いのは、棟の冠瓦と下のノシ瓦の脱落です。
台風被害防止には屋根棟木との緊結が最も有効です。
(地震被害も棟瓦が多いです)
瓦と瓦桟との緊結 最近は防災瓦が普及してきています。
軒先には屋根中央部の2倍近い吹き上げ揚力が働きます。
2019年台風15号による被害調査の時、軒天井が割れ落ちているのを海岸から25Kmの内陸部で確認しました。
台風被害を防ぐ一例として、軒天井を平らにすることで揚力を押さえる手法があります。
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